あくまでも、ベースになっているのは「技術」です。
しかし、それがフジコーの一番の強みだとは思っていません。強みにしていかなくてはならないのは「仕組み」と「組織」だと思います。例えば、私たちは硬質クロムめっきなどを社内で一貫して行える仕組みを持っています。
それならば、その仕組みを効率よく稼動させ、高いクォリティを保つための組織も必要。仕組みと組織があるからこそ、技術は活きてくるのです。
フジコーに根付きつつある仕組みと組織は、誇るべき「強み」として、また、お客様のご期待に応えるために不可欠なシステムとして、これからも熟成させていくつもりです。
もうひとつ「強み」を挙げるとしたら、「対応力」でしょうか。
フジコーは、お客様からの多様なご依頼に対して、柔軟に対応することが可能です。複雑な工程を必要とするご依頼、技術的に難しいと言われるご依頼、小ロットのご依頼、コストのご相談……。
どんなご依頼に対しても、検討する前から「それはできません」ということは絶対にありません。何とかして、ご希望・ご期待に応えたい。そのためにご提案できる方法論を考え、ご提案し、喜んでいただきたい。「これをやってくれる会社なんてあるのかな」と思われたときは、ぜひ一度フジコーにご相談ください。
フジコーの取り組み
フジコーは、品質マネジメントにおいて『ISO 9001』、環境マネジメントにおいて『ISO14001』の認証を取得しています。品質については、お客様のご依頼に確実にお応えすることはもちろん、最終的には期待以上の仕上がりをご提供することを心がけています。頼まれたことをきっちりやり遂げるのは当然のこと。その上で、100％ではなく、120、130％満足していただく。それがフジコーの目指す仕事です。
環境保護に関する取り組みも、今まで以上に力を入れていく所存です。限りある資源を大切にし、地球環境に配慮しながら最高の製品を作り出すことは、私たちに課せられた至上命令だと言っても過言ではありません。ただ、ISOを取得するだけ、「よいものを作ろう」「環境を守ろう」と言い続けるだけでは何も変わりません。なにをどうやったら目標を達成できるのか。ここでも仕組みづくりが重要です。フジコーでは、全社をあげて具体的な問題点や改善点を洗い出し、「品質管理」、「環境保全」のためのシステムを作り出しました。そのシステムを正しく運用できるかどうかは、これからの私たちの心構えにかかっています。
責任を感じながら、前進していく所存です。
フジコーの教育
高品質の製品を作り続け、新しい技術を生み出していくために、レベルの高いスタッフを育てていくことは非常に大切なことです。フジコーでは研修や技術指導などを通して、次世代を担うスタッフを育成していきます。マニュアルだけでは教えられない微妙な感覚、判断力、発想力なども、会長をはじめとする先輩たちが蓄積した経験をわかりやすく噛み砕き、次の世代に継承していけるよう努力を続けます。やる気と努力次第では、若くして管理職になることも可能ですし、これから成長したいと思う人たちにはやりがいのある会社になってきていると思います。
スタッフにとって働きやすく、充実した毎日が送れる環境づくりも常に意識しています。作業の現場が、いわゆる「3K（きつい、汚い、危険）」と揶揄される時代は終わりました。これからは「高級」「勤勉」「綺麗」の「新・3K」を追求し、すべてのスタッフが長く、安心して仕事に取り組み続けられるよう、環境整備を続けていきます。最近は意欲的で目標を持った若手も増えてきましたが、私たちの目指す組織の理想形はもっと高いところにあります。フジコーは、より高い技術力、結束力を持った組織作りに挑みます。
大型のめっき槽、硬質クロムめっき作業用ロボットといった設備の導入によって、幅広い業務を効率的にこなせるようになりました。油圧ロットやシャフトの処理などは当社の得意分野と言ってもいいかもしれません。しかし、社員は現状に満足していませんし、実際、やりたいこと、やらなくてはならないことは山のようにあります。既に試みている産学合同の研究は、今後も積極的に行っていきます。ニーズが生まれる前に先行して研究を進める意欲もあります。また、多くのお客様との間に築き上げたネットワークを駆使した新しい仕組みづくりも進めます。私たちの未来に、ゴールはありません。常に試行錯誤し、成長していきたい。そして一人でも多くのお客様に満足していただきたいと思っています。
